AJ代表日記

AJ代表 森田汐生のつぶやきを記します

みなさん、よいお年をお迎えください

事務所は本日29日から、来月4日までお休みとなります。私はこの間、ずっと風邪気味でお休みばかりしていたので、本日まで今年最終の詰めをしているところです。

それにしても、今年の風邪は大変でした。のどに来る風邪を引いて高熱を出し、直ったと思ったらこじらせ、先週休暇をとって旅行して帰国したら再度風邪が悪化し、大学病院で検査を受ける羽目に。現在も治療中の身です。

来年はアン・ディクソンの来日という一大イベントがあるので、とにかく今月中に(今年中に)からだの毒を出しておけということなのでしょうか。

さて、今週の初めに、毎年恒例の年末の食事をスタッフ全員で行いました。今年のハイライトと来年の抱負を、それぞれ時間をとって話し合いました。今年は3月に事務局を引っ越し、これまでの小さな事務所から、小さな講座を行うことができるほどのスペースをもった事務所に移りました。

NPO法人化1年目が終わり、初めての総会を開いたのも今年。新しいスタッフが2名入り、総勢8名の大所帯となりました。事務所の机もこれで一杯となり、毎日スタッフが忙しそうにパソコンに向かったり資料を作ったりの日々となっています。

私の今年のハイライトは、やはりアン・ディクソンとの再会と彼女の日本招へいプロジェクトの立ち上げでしょうか。十数年ぶりに彼女と再会し、昔と変わらない立ち位置で人と人との対等性を考え続けている彼女に、大きな勇気をもらいました。来年早々の講演会やワークショップもほぼ定員一杯となりつつあり、アサーティブネスをめぐる社会の関心の大きさに、事務局一同驚いているところです。

来年の抱負は? これはまだ自分の中で定まっておりません。
アン・ディクソンのプロジェクトが無事に終わるまで、来年という言葉はまだ実感がないのです。ただ、これまでに増して、アサーティブネスとは何かをしっかりと考え、ミッションを大事にした活動を広げていきたいと思うばかりです。

みなさんの今年のハイライトと来年の抱負は何でしょうか?
どうぞ、よいお年をお迎えください。
そして来年も、どうぞよろしくお願いします。

最終入稿に向けて

アン・ディクソンの新刊書は、日本語で『それでも話し始めよう』(出版社:クレイン)というタイトルに決定しました。今週には最終入稿をするために、原稿を抱えて出張する日々です。

なにしろ元々が英文であるために、日本語にするにはずいぶん気を使いました。

たとえば、「だ、で、ある」調にするのか、「です、ます」調にするのかでも、本のイメージはずいぶん変わります。それからいかにも英語表現であるものを、日本語でわかりやすいように語感を変えたり、イギリス人の名前を日本人名に変えたり。

そんな作業を何度くり返したでしょう。

本の見直し作業は、私の場合、移動時間に行うことがほとんどです。これまでも、大阪出張の新幹線の中や福岡行きの飛行機の往復でほぼ全部を見直しました。重い原稿を持って歩くのも大変なのですが、出来上がりはどんな本になるのだろうかと想像しながら読んでいると、本当にワクワクしてきます。理論部分も実践部分も大変盛りだくさんの本で、全体は300ページを越えました。

何度読んでも大変学びの多い本でした。

この本の中で書かれているのは、具体的なコミュニケーションの“ノウハウ”と同時に、根本的な人と人との向き合い方が示されています。たとえ役職、文化、性別、所有の有無などの違いがあったとしても、その違いを否定することなく受け入れて、そしてなお、自分という人間と相手という人間とが対等に向き合うことは可能であるという、希望と勇気に満ちた人間関係のガイドラインを、著者は提示してくれています。

本書の監訳に関わりながら、私自身改めて学び、たくさんの希望と勇気をもらうことができました。

出来上がりは来年1月の、アン・ディクソン氏の来日と同時になります。
みなさん、どうぞお楽しみに。

クリスマス体験

毎日寒いですね。早朝から出かけることの多い私は、朝の寒さが身にしみます。昨日はオーバーコートを着てモコモコになりながら、都心の高層ビルまで行きました。

出なくなった声はやっと出るようになりましたが、体調はもう少しという感じでしょうか。それでも、オフィスで仕事をされている若手スタッフの方々の真摯な姿に、私もたくさん元気をいただきました。

5時半に終わって外に出ると、街のクリスマスのイルミネーションが本当に美しくて。オフィスタワーもイルミネーションで光っています。寒い12月ではありますが、クリスマスやお正月ということで、心なしか人々の足取りも軽くなっているような気がします。

クリスマスというものを子どもの頃はそれほど意識したことはなかったのですが、20歳の時、最初に海外暮らしをした北欧のデンマークで強烈なクリスマス体験をしたことが、私自身のクリスマス原体験となりました。

その後も、イギリスで2回、アメリカで1回、フィリピンで1回、私自身はクリスマスを過ごしています。どこも11月ころから「あといくつ寝るとクリスマス」のように、子どもも大人もウキウキと準備をしていたのを覚えています。

ツリーの下にはたくさんのプレゼントを置きます。高価なプレゼントよりも手作りの小さなプレゼントをたくさん準備して、自分でラッピングをして、子どもも大人もその日を待ちます。クリスマスの朝、ワクワクしながら、「これはお父さん、これはお母さん」と一人ずつ手渡しながら家族みんなで喜び合うのです。

ちなみに私の知人の小学生3年生の子どもに、「今年はクリスマスプレゼント、何を頼んだの?」と聞いたら、
「えっと、一つはアイポット。それか、コートをお願いしたんだ」
という答えが。
「ア、アイポットぉぉ? それは、サンタさんには高すぎるんじゃないの」
「ううん、大体2つ頼んだらどっちかがもらえるから」
と涼しい顔で答えが返ってきました。

海外の素朴なクリスマスを体験している私には、日本の豪華なクリスマスはどうもなじめません。もっと、もっと、手作りの小さなものをもらったりあげたりする体験を、私たちも大事にしたらどうかなあと、この時期になると思うのです。

「建設的に批判する」とは

急に寒くなってきました。11月が暖かかったので12月の寒さがこたえます。先週は風邪をひいてゴホゴホ言いながら仕事をしていました。

のどの弱い私は、風邪を引くとまずは声が出なくなります。声は私の商売道具ですから、言葉を発することができなくなると本当に困りはてます。先週末のトレーナー養成講座では、午前中一杯は声が出ましたが、午後はアシスタントトレーナーの2人に代わりに話をしてもらうことになりました。

今回の講座の一番のテーマは、「批判に取り組む」ということでした。応用講座では、「批判を対処する」ということで、批判を受けたときのアサーティブな対処の方法を学ぶことはあるのですが、「建設的に批判をする」という意味で、相手に踏み込んでアサーティブな批判をすることはあまりありません。

そこで、養成講座のメンバーには1日目に、「相手を建設的に批判する」というテーマで取り組んでもらいました。

そこで明らかになったのは、私たちがどれほど批判を恐れ、避けようとしているかということでした。

批判をすることは相手を傷つけることだ、という思い込みがあまりに強いために、一歩踏み込んで本当に相手にきちんと建設的にモノを言うということができないのです。

「だって、批判になっちゃうじゃないですか」
というのが、一般の感想。
「だったら、“批判“って、何?」

これまで、“批判”という顔をしながらも、実は中身は攻撃、非難、中傷、きめつけ、誹謗、レッテル張り、暴言、文句、などの言葉を、私たちは子どものころから山のように受け取り傷ついてきた体験を持つがために、相手を批判するということは同じように相手を傷つけることになってしまうと怖れてしまうのです。その結果、相手を「傷つけないように、傷つけないように」伝えようとして、話が回りくどくなってしまうのでしょう。

アサーティブに批判するということは、まずは相手を敵としてみるのをやめ、相手を傷つけるとか勝負して勝とうという考えをきっぱりと捨てることからはじめなければなりません。その上に立って、本当に相手の「行動や態度」の何が問題であり、私はどうしたいのか相手に何を望むのかを、きちんと考えた上で、対等な立場でしっかりと伝える必要があるのです。

私にとっても大変面白い、気づきの大きかった週末でした。

風邪を引いてしまいました

先週の週末は、トレーナー会員メンバーのためのフォローアップ研修を、1日半びっちりと行いました。東北や四国、九州からもメンバーが集まり、懐かしい顔の方々も合わせて20名の方が参加してくださいました。

「アサーティブネス」という言葉の知名度が上がり、多くの方が講座参加してくださるようになるにつれて、私たちトレーナーのスキルアップが欠かせなくなってきました。

今回はメンバーの方に数々のプレゼンテーションをしてもらい、参加者全員でシビアに、しかも愛情をこめてフィードバックをしあいました。

ところが、です。
2日目の昼ごろから、急に体の具合が悪くなってきました。
日曜日は確か、雪雲が広がるどんよりした寒い一日でした。金曜日あたりから、どうも喉の調子が悪いなあと思っていたら、急に悪寒が・・・。

「お、来た、来た・・・」
熱が出るときって、わかりますよね。「来た、来た、来た」という感覚も。暖かい部屋の中で体が寒くてたまらなくなってきたので、真冬のコートを羽織って縮こまって座っていました。(これを見たスタッフに、『汐生が南極にいるみたい』とからかわれましたが。)

研修自体は大変中身の濃い充実したものでしたが、皆さんの熱意を引き受けすぎてか、これまでの疲れが一気に出たか、家に帰ってぶっ倒れてしまいました。

何とか昨日から仕事復帰、今朝は事務所に戻っています。この間久しぶりに、丸三日、家でじっと寝ておりました。

体は嘘をつきません。疲れた体に頭で「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせていましたが、体のほうが頭よりもずっと正直ですよね。
もっと早めに、体のメッセージを聞かなくちゃと、今になって反省しています。

今のうちに引いておけば、来年のアン・ディクソン来日を乗り切ることができるでしょう。それを思えば、この時期の風邪さんもいいチャンスだったのかもしれません。

学生たちと

母校での、学生たちとのアサーティブトレーニング連続講座が終わりました。

学生と市民とがよりよくコミュニケーションを取れるための実践的なワークショップ講座は、毎回、学生たちのリアルなロールプレイで大いに盛り上がりました。

参加した学生の一人から、翌日メールをいただきました。

「個人的にも得ることの多いワークショップでした。特に、人と話す時のスタンスや心構えのようなことを学べたことが大きかったと思います。スキルはなかなかすぐには得られないかもしれませんが、アサーティブに伝えるという考え方自体や、方法論を裏打ちしている考え方はすぐにでも役に立つと思いますし、それらを普段から意識することで、長期的には、コミュニケーション能力を大きく向上させられると思っています。」

アサーティブネスは、「どう伝えるのか」のハウツーばかりではなく、「なぜ伝えるのか」という人と人との向き合う姿勢そのものであるということは、日ごろから気をつけてお話していましたが、このように、まっすぐにその本質を理解してくださったことがわかり、たいへん嬉しく感じました。

“まちづくり”に関わる市民の方々というのは、大体が、情の厚い、しかも押しの強い人が多いもの。その大人の人たちの気持ちを理解しつつ、学生という立場からしっかりと意見を言い、反論を唱え、そして何よりも協力しながら何かを創造していくというプロセスの一端を、彼らの様々な事例から見ることができました。
がんばってるなあ、と、いつも本当に感心していました。

市民の方々との対話のような事例は、社会に出れば必ずぶつかることです。一方的に頭ごなしに話をする人たちは必ず存在していて、そのときに、卑屈になることなく黙ることもなく、しっかりと向き合って話をすることは勇気もエネルギーもいります。「学生だから」「まだ若いから」といって、話すことすらあきらめることもできる時に、それでもあきらめず話し合いを続けていこうとする彼らの姿勢から、私自身も勇気と希望をたくさんいただくことができました。

こんな出会いは嬉しいものです。
またこれからもぜひ関わり続けたいと思った夜でした。