先日事務局で、「今年はどんな年だったか」をみんなで振り返る時間を持ちました。
開口一番、「そういえば、今年はアンさんに始まったよね」という話から始まりました。
考えてみれば、今年はアン・ディクソン氏の来日からスタートしました。
アンさんの来日に始まり、いくつもの講演とワークショップを開催し、たくさんの方と出会いました。彼女が見せてくれた“対等性の地平”を目の当たりにして、私の中でのアサーティブネスが更に深まった気がします。今も新鮮な感動とともに、彼女の言葉がよみがえります。
事務局でも今年は変化の多い1年でした。スタッフが入れ替わり、年末には新しいスタッフの募集も行いました。事務局の担当変更を行って、NPOの収益の一部を新しい事業に投入しようと、新規の取り組みを始めたりもしました。
わたくし個人的には、年明け早々家族ががんで入院と手術、そして予後治療、それから遠くはなれた父親や姉の入院など、身の回りでもいくつも変化のあった年でした。何度か親の元に戻り、家族の入院につき合い、大げさではありますが「生きること」「死ぬこと」についても、色々と考えた年でした。
それにしても、2006年は色々とありすぎた年でした。
そんな年もあるのですね。
ふと思いついたのですが、もしかして、“厄年”なのかもしれません(笑)。
男性であれば私は今年が厄年でした。
もちろん私は女性です。しかし、昔のように若くして結婚し子どもを持っていたら、女性の厄年も当てはまるかもしれませんが、がむしゃらに働き続けてきた私は、もしかしたら男性の厄年も当てはまるのかもしれません。
そうすれば、来年は“後厄”。
まだまだ心して、謙虚な気持ちで、1年を過ごす必要があるのでしょう。
さて、来年はどんな年になるのでしょうか。
どうぞ皆様も、どうぞよいお年をお迎えください。
2006年はどんな年
託児付の基礎講座を開催します
私たちアサーティブジャパンは特定非営利活動法人(NPO法人)です。
今年の5月の「NPOは誰のもの」というエントリーでも述べたように、NPOは“社会のもの”であると私たちは考えています。ですから、活動の中から生じた利益についてはきちんと社会還元をしていこうと、今年度の総会では全員一致で議決しました。
その後の理事会でも議論した後、アサーティブネスを知りたいにもかかわらず様々な事情で基礎講座参加ができない層にアプローチをしようということになりました。
そのグループの一つに、小さい子どもを持つ親の方たちがいます。
小さな子どもを安心して預けて、自分のための講座を受けることができるようになれたら。そんな思いを形にするために、年明けに新たに託児付の講座を開催してみようということになりました。
託児付の講座は各地の自治体で開催されていますが、2歳児未満の乳幼児を対象とした託児というものは、ほとんど数がないのが実態です。
「子どもたちを安心して預けられる団体を探さなきゃ」
「小さい子どもを、丸一日預けるというのは無理だね、せいぜい半日だな」
などなど、自身も子どもを持つ親であるスタッフ達で話し合いました。
仕事を持ちながら子育てをしている親たちは、子育ての援助を頼んだり、夫や家族に家事の協力を求めたりという、周りの人間関係とのコミュニケーションが何よりも求められています。
しかしながら、自分をケアし、周りの人間関係をよくするための方法やスキルを学ぶ時間が取れない!という悩みについては、これまで十分にお応えすることができませんでした。
優れたチャイルドケアサービスを展開する団体に依頼して、本当に“安心して”子どもを預けて、自分のためにアサーティブネスを学ぶことができるようにしたい。
そんな思いから、2月半ばに土曜日3回連続講座を開催します。
2歳未満の子どもを含め、9歳までの託児付の講座です。
託児をどうしようとお悩みの方、ぜひこの機会に基礎講座にご参加ください。
今年の5月の「NPOは誰のもの」というエントリーでも述べたように、NPOは“社会のもの”であると私たちは考えています。ですから、活動の中から生じた利益についてはきちんと社会還元をしていこうと、今年度の総会では全員一致で議決しました。
その後の理事会でも議論した後、アサーティブネスを知りたいにもかかわらず様々な事情で基礎講座参加ができない層にアプローチをしようということになりました。
そのグループの一つに、小さい子どもを持つ親の方たちがいます。
小さな子どもを安心して預けて、自分のための講座を受けることができるようになれたら。そんな思いを形にするために、年明けに新たに託児付の講座を開催してみようということになりました。
託児付の講座は各地の自治体で開催されていますが、2歳児未満の乳幼児を対象とした託児というものは、ほとんど数がないのが実態です。
「子どもたちを安心して預けられる団体を探さなきゃ」
「小さい子どもを、丸一日預けるというのは無理だね、せいぜい半日だな」
などなど、自身も子どもを持つ親であるスタッフ達で話し合いました。
仕事を持ちながら子育てをしている親たちは、子育ての援助を頼んだり、夫や家族に家事の協力を求めたりという、周りの人間関係とのコミュニケーションが何よりも求められています。
しかしながら、自分をケアし、周りの人間関係をよくするための方法やスキルを学ぶ時間が取れない!という悩みについては、これまで十分にお応えすることができませんでした。
優れたチャイルドケアサービスを展開する団体に依頼して、本当に“安心して”子どもを預けて、自分のためにアサーティブネスを学ぶことができるようにしたい。
そんな思いから、2月半ばに土曜日3回連続講座を開催します。
2歳未満の子どもを含め、9歳までの託児付の講座です。
託児をどうしようとお悩みの方、ぜひこの機会に基礎講座にご参加ください。
同級生たち
先日、大学時代の同級生M君が主催する学習会に行ってきました。彼とはひょんなことから20年ぶり(!)に再会し、「おお、お互い変わっていないなあ」と驚き感動し、これから何か一緒にできるかもとちょっぴりわくわくしています。
今年はなぜか、大学時代の同級生に仕事関係で出会うことがたくさんありました。
今は雑誌社の副編集長になっているMさん、大企業の営業課長になっているH君、有名企業をやめ数年前に会社を立ち上げたM君、そして地方の大学で今もジェンダーという研究テーマを追いかけているT君。
顔を見れば、20年前大学1年生だった時よりも確かに年をとっていますが、言葉を交わせば昔とちっとも変わっていません。一様に家庭を持ち子どもを持ち、それなりに苦労をしている様子があります。
20代の頃や30代前半までは自分の仕事で精一杯で、大学時代の同級生に気づくこともありませんでした。でもこんな風に出会ってみると、この20年でそれぞれ本当に色々なことをくぐり抜けて今ここにいるのだろうなあと、ちょっぴり感慨深くなりました。
さて、くだんのM君が私を招いてくれたのは、彼が理事を務める「NPO法人ファミリーツリー」という団体の学習会でした。この法人は、「一般の親と子に対して、本来家庭が持っている、子どもと親が信じあい、与え合い、学びあう場としての力を再生させる事業を行い、日本の家庭をめぐる諸問題の解決に寄与することを目的にする」、と定款の目的にあるように、親と子どものよりよい関係をはぐくみ、家庭の力をつけていくための様々な活動をしている団体です。
バリバリの営業マンだったM君がこんなNPOを立ち上げたということでも驚きなのですが、彼自身が自分の家族を深くとらえ直し、よりよい家庭を築くために、仕事だけではなく豊かな生活を築こうと努力している姿を見て、なんだかしみじみ感動してしまいました。
今の30代から40代の男性たちは、仕事も大事だけど家庭も大事にしようとしています。でも、頭では夫婦の対等なパートナーシップということはわかっていても、どうしても見栄や照れで、家族に自分の気持ちを素直に伝えることが難しいようでもあります。
先日の学習会で議論したのは、夫婦のアサーティブな関係と、自分の性と生をいつくしみながら、優しさや愛情を表現するコミュニケーションでした。
大事にしたい家族だからこそ、本当の気持ちや大事にしていることをちゃんと伝えておきたい。
照れつつも、きちんと表現しようとしている同世代の男性たちの姿に、ちょっぴり胸が熱くなった時間でした。
今年はなぜか、大学時代の同級生に仕事関係で出会うことがたくさんありました。
今は雑誌社の副編集長になっているMさん、大企業の営業課長になっているH君、有名企業をやめ数年前に会社を立ち上げたM君、そして地方の大学で今もジェンダーという研究テーマを追いかけているT君。
顔を見れば、20年前大学1年生だった時よりも確かに年をとっていますが、言葉を交わせば昔とちっとも変わっていません。一様に家庭を持ち子どもを持ち、それなりに苦労をしている様子があります。
20代の頃や30代前半までは自分の仕事で精一杯で、大学時代の同級生に気づくこともありませんでした。でもこんな風に出会ってみると、この20年でそれぞれ本当に色々なことをくぐり抜けて今ここにいるのだろうなあと、ちょっぴり感慨深くなりました。
さて、くだんのM君が私を招いてくれたのは、彼が理事を務める「NPO法人ファミリーツリー」という団体の学習会でした。この法人は、「一般の親と子に対して、本来家庭が持っている、子どもと親が信じあい、与え合い、学びあう場としての力を再生させる事業を行い、日本の家庭をめぐる諸問題の解決に寄与することを目的にする」、と定款の目的にあるように、親と子どものよりよい関係をはぐくみ、家庭の力をつけていくための様々な活動をしている団体です。
バリバリの営業マンだったM君がこんなNPOを立ち上げたということでも驚きなのですが、彼自身が自分の家族を深くとらえ直し、よりよい家庭を築くために、仕事だけではなく豊かな生活を築こうと努力している姿を見て、なんだかしみじみ感動してしまいました。
今の30代から40代の男性たちは、仕事も大事だけど家庭も大事にしようとしています。でも、頭では夫婦の対等なパートナーシップということはわかっていても、どうしても見栄や照れで、家族に自分の気持ちを素直に伝えることが難しいようでもあります。
先日の学習会で議論したのは、夫婦のアサーティブな関係と、自分の性と生をいつくしみながら、優しさや愛情を表現するコミュニケーションでした。
大事にしたい家族だからこそ、本当の気持ちや大事にしていることをちゃんと伝えておきたい。
照れつつも、きちんと表現しようとしている同世代の男性たちの姿に、ちょっぴり胸が熱くなった時間でした。
タテ関係の力と個人の力
アサーティブネスの“対等性”は、実に奥の深いものです。
私は10年以上、アサーティブネスを伝えることを個人の趣味の領域でやってきましたが、2年半前にアサーティブジャパンをNPO法人として再設立してから、法人組織の中でのタテ関係と個人の対等性のバランスをとることの重大な意味を痛感するようになりました。
アン・ディクソンの最新著『それでも話し始めよう』(クレイン)の中には、現実の社会の中にある“タテ関係”を認識しながらも、同時に、一人の対等な人間として相手と向き合う力をつけるということの重要性について書いてあります。
今年のはじめ、アン・ディクソン氏が来日し、各地で講演会やワークショップを開いた際にも、この「タテ関係の力」と「個人の内側の力」のバランスについて議論しました。その後、様々な局面でこの二つの力のバランスについて深く考えざるを得ないことがありました。
組織がうまく機能するためには、タテ関係の役割や肩書きがどうしても必要になります。しかしながら、肩書きが上だから、役職が上だから、だから、人間的にもより価値があるということではない、あるいは自分は派遣社員だから、正社員に比べて人間的価値が劣るわけでは、決してありません。
そうしたことをしっかり認識した上で行動し実践すること。「どうせ相手は○○だから」という弁解を自分の中で行って、相手にかみついたり、黙ったり、コントロールして動かそうとするのではなく、立場や役割を持った上で、それでもなお“人として”、誠実さと率直さと対等性を持って向き合う力を持つこと。
それがアサーティブネスの対等性の根底にあるものです。
それを実際に日常の小さなことから大きなことまで、一つひとつの場面で、実際に行っていくことのなんという難しさ。
組織として成果を出し成長していくことを目指しつつ、そこに働く人が単なる歯車ではなく、顔を持った一人の人間として大切にされながら仕事をすることができる組織こそが理想でしょう。それは、組織の上から下まで、それぞれの立場の人が意識しなければ本当には実現できないものなのかもしれません。
やっぱり一人ひとりがアサーティブになることから。
それを地道にやっていきましょう。
私は10年以上、アサーティブネスを伝えることを個人の趣味の領域でやってきましたが、2年半前にアサーティブジャパンをNPO法人として再設立してから、法人組織の中でのタテ関係と個人の対等性のバランスをとることの重大な意味を痛感するようになりました。
アン・ディクソンの最新著『それでも話し始めよう』(クレイン)の中には、現実の社会の中にある“タテ関係”を認識しながらも、同時に、一人の対等な人間として相手と向き合う力をつけるということの重要性について書いてあります。
今年のはじめ、アン・ディクソン氏が来日し、各地で講演会やワークショップを開いた際にも、この「タテ関係の力」と「個人の内側の力」のバランスについて議論しました。その後、様々な局面でこの二つの力のバランスについて深く考えざるを得ないことがありました。
組織がうまく機能するためには、タテ関係の役割や肩書きがどうしても必要になります。しかしながら、肩書きが上だから、役職が上だから、だから、人間的にもより価値があるということではない、あるいは自分は派遣社員だから、正社員に比べて人間的価値が劣るわけでは、決してありません。
そうしたことをしっかり認識した上で行動し実践すること。「どうせ相手は○○だから」という弁解を自分の中で行って、相手にかみついたり、黙ったり、コントロールして動かそうとするのではなく、立場や役割を持った上で、それでもなお“人として”、誠実さと率直さと対等性を持って向き合う力を持つこと。
それがアサーティブネスの対等性の根底にあるものです。
それを実際に日常の小さなことから大きなことまで、一つひとつの場面で、実際に行っていくことのなんという難しさ。
組織として成果を出し成長していくことを目指しつつ、そこに働く人が単なる歯車ではなく、顔を持った一人の人間として大切にされながら仕事をすることができる組織こそが理想でしょう。それは、組織の上から下まで、それぞれの立場の人が意識しなければ本当には実現できないものなのかもしれません。
やっぱり一人ひとりがアサーティブになることから。
それを地道にやっていきましょう。