8月が終わりになります。学生の方々にとっては、今週末が夏休みの最後。私たちも、少しだけ静かだった8月を終え、秋の研修ラッシュに備えているところです。
さて、先日は大阪近辺のある会社の管理職を対象としたアサーティブネス研修を担当しました。「管理職」ということで、40代の生真面目な方々を想像していたところ、20代から30代の大変元気な方々ばかり。みなさんお互いをニックネームで呼び合うところから、すでに和気あいあいとしています。
別の会社でもそうでしたが、若いメンバーが多いと水平の話し合いがとりやすいですね。年齢が近いということで、いろんなことをよく話し合っている様子が、どちらの会社でも見受けられました。
ただし、日ごろのコミュニケーションが取れているということと、社内で本当に伝えたいことが相手にちゃんと伝わっているかということは、ちょっぴり別物のようです。年齢が近いということで、話しやすいというメリットもありますが、年が近い分、「しっかりと向き合ってきちんと話す」ということがちょっぴり苦手で、冗談っぽい口調になったり、相手に嫌われないように遠まわしになってしまったりするようです。
ここでアサーティブネスの「対等性」が試されます。
アサーティブネスの対等性は、決してお互いが平等だからタメ語で話す、ということではありません。あるいは、職務の上下を超えて思ったことを何でもバンバン話すということでもありません。
組織の中で対等であるとは、職位の違いを認識した上で、「上司として」「あるいは部下として」相手と向き合って立ちつつ、相手を同じひとりの人間として尊重して話すということです。そうしたバランス感覚を持って、違う立場の人に対してもしっかりと自分の意見を伝えられるようになれば、組織の風通しもずいぶんよくなっていくのではないでしょうか。
若いということは学ぶ意欲が高いことでもあります。くだんの会社の「管理職」のみなさんは、ワイワイ議論しながらもしっかりとアサーティブネスの理論を吸収して、明るい顔で帰っていかれました。暑い大阪ではありましたが、みなさんのさわやかな笑顔で私の心もさわやかになった一日でした。
年齢が近い場合の対等性
男らしさが変わってきた
この10年間でずいぶん変化したなあ思うことは色々ありますが、一つは、若い男性たちの育児へのかかわり方は本当に変わってきたように思います。
企業での研修の際、30歳前後の男性に「仕事以外で好きなことは何ですか」と聞くと、「子どもと遊んでいるとき」、「ベビーカーで公園を散歩しているとき」などの答えが返ってきます。
路上でも若いパパが子どもをだっこして、誇らしげに歩いているのも頻繁に見かけるようになりました。
10年くらい前までは、研修のような公の場で、たとえそう思っていたとしても育児について口に出す男性はほとんどいませんでした。せいぜい趣味のこととか「呑みに行くこと」が主でした。しかし、最近は家族のことや子どものことを堂々お話される方が、本当に増えてきています。
昨日も、一人の会員トレーナーが話をしてくれました。彼女は仕事一筋でバリバリ仕事をしてきましたが、最近年下の彼とつき合うようになり、結婚を考えるようになりました。
「子どもは君がみてほしい」と話した彼に、彼女は言ったそうです。
「私はあなたに、職場で男性として育児休暇をとる第一号の人になってほしい」
1週間ほど彼は考え込んでいましたが、職場の上司に結婚する旨を告げ、「その際には、育児休暇を取らせてください」と話し、上司に許可をもらったというのです。
彼女は、「まだ結婚もしていないのに・・・、走りすぎだよ」と苦笑いしていましたが。
男性が育児をすることが、必ずしも“かっこ悪い”ことではなくなってきたのが、7,8年ほど前でしょうか。当時の厚生省が育児キャンペーンでSAMさんをモデルとし「育児をしない男を、父とは呼ばない」というコピーで大いに話題となりました。あの頃を境として若いパパたちが、子どものことについて自然に言葉にするようになったような気がしています。
とはいえ、家事の比重は男女の間で決して平等にはなっていません。アサーティブトレーニングでも、妻から夫へ「もっと家事を手伝って」という要求がよく出されます。
それでも、“男は黙って”という時代が変わり、二人で“話し合って決めていく”時代になってきたことは、本当に喜ばしいことだなと思うのです。
企業での研修の際、30歳前後の男性に「仕事以外で好きなことは何ですか」と聞くと、「子どもと遊んでいるとき」、「ベビーカーで公園を散歩しているとき」などの答えが返ってきます。
路上でも若いパパが子どもをだっこして、誇らしげに歩いているのも頻繁に見かけるようになりました。
10年くらい前までは、研修のような公の場で、たとえそう思っていたとしても育児について口に出す男性はほとんどいませんでした。せいぜい趣味のこととか「呑みに行くこと」が主でした。しかし、最近は家族のことや子どものことを堂々お話される方が、本当に増えてきています。
昨日も、一人の会員トレーナーが話をしてくれました。彼女は仕事一筋でバリバリ仕事をしてきましたが、最近年下の彼とつき合うようになり、結婚を考えるようになりました。
「子どもは君がみてほしい」と話した彼に、彼女は言ったそうです。
「私はあなたに、職場で男性として育児休暇をとる第一号の人になってほしい」
1週間ほど彼は考え込んでいましたが、職場の上司に結婚する旨を告げ、「その際には、育児休暇を取らせてください」と話し、上司に許可をもらったというのです。
彼女は、「まだ結婚もしていないのに・・・、走りすぎだよ」と苦笑いしていましたが。
男性が育児をすることが、必ずしも“かっこ悪い”ことではなくなってきたのが、7,8年ほど前でしょうか。当時の厚生省が育児キャンペーンでSAMさんをモデルとし「育児をしない男を、父とは呼ばない」というコピーで大いに話題となりました。あの頃を境として若いパパたちが、子どものことについて自然に言葉にするようになったような気がしています。
とはいえ、家事の比重は男女の間で決して平等にはなっていません。アサーティブトレーニングでも、妻から夫へ「もっと家事を手伝って」という要求がよく出されます。
それでも、“男は黙って”という時代が変わり、二人で“話し合って決めていく”時代になってきたことは、本当に喜ばしいことだなと思うのです。
夏の集中研修
8月13日から15日まで、アサーティブジャパン事務局で集中研修を行いました。会員トレーナーを対象とした実践トレーニングで、北海道から南は九州まで、全国各地からトレーナーの方々が集まってくださいました。
朝9時から夜7時半までのスケジュールの中、頭がボーっとしながら必死で励ましあった3日間。参加されたみなさん、本当にお疲れ様でした。大変ハードな内容でしたが、私たちもたくさんのことを学ぶことができました。
このような集中トレーニングを行うようになったのは、「アサーティブネス」、「アサーティブ」、「アサーション」などの言葉が市民権を得て、全国各地の多様な団体から講座のご依頼を受けるようになり、ますますアサーティブネストレーナーとしての専門性の必要性を痛感するようになってきたからです。
3年以上も前のことになりますが、アサーティブネスが医療職(特に看護師)にどのような効果があるのかという調査を、産業医の先生と行ったことがありました。
ストレス度の高い看護職にとって、アサーティブトレーニングを受けることはどのようなストレスの軽減になるのか、認知行動のどのような変化をもたらすのかを、ある病院を対象に実施いたしました。
トレーニングの結果、看護職にあっては、「アサーティブコミュニケーション度」「セルフエスティーム度」が上昇し、同時に、「自己統合感」にも有意な差が見られたことがわかりました。
自己統合感とは、言うなれば、自分の行動が首尾一貫している感覚であったり、“打たれ強くなること”なのですが、なるほどアサーティブネスはそういうことなのかと納得したのを覚えています。
このような専門的知識も持った上で、アサーティブネストレーナーとして社会の様々な要請に応えていくという使命を、私たちは持っています。社会の変化とともに、私たちへの期待も大きくなってきたなあと、背筋がぴんと伸びるような気持ちです。
トレーナーの方々にとっては、これから実地訓練が待っています。3日間本当にお疲れ様でした。そしてこれからもがんばってください。
朝9時から夜7時半までのスケジュールの中、頭がボーっとしながら必死で励ましあった3日間。参加されたみなさん、本当にお疲れ様でした。大変ハードな内容でしたが、私たちもたくさんのことを学ぶことができました。
このような集中トレーニングを行うようになったのは、「アサーティブネス」、「アサーティブ」、「アサーション」などの言葉が市民権を得て、全国各地の多様な団体から講座のご依頼を受けるようになり、ますますアサーティブネストレーナーとしての専門性の必要性を痛感するようになってきたからです。
3年以上も前のことになりますが、アサーティブネスが医療職(特に看護師)にどのような効果があるのかという調査を、産業医の先生と行ったことがありました。
ストレス度の高い看護職にとって、アサーティブトレーニングを受けることはどのようなストレスの軽減になるのか、認知行動のどのような変化をもたらすのかを、ある病院を対象に実施いたしました。
トレーニングの結果、看護職にあっては、「アサーティブコミュニケーション度」「セルフエスティーム度」が上昇し、同時に、「自己統合感」にも有意な差が見られたことがわかりました。
自己統合感とは、言うなれば、自分の行動が首尾一貫している感覚であったり、“打たれ強くなること”なのですが、なるほどアサーティブネスはそういうことなのかと納得したのを覚えています。
このような専門的知識も持った上で、アサーティブネストレーナーとして社会の様々な要請に応えていくという使命を、私たちは持っています。社会の変化とともに、私たちへの期待も大きくなってきたなあと、背筋がぴんと伸びるような気持ちです。
トレーナーの方々にとっては、これから実地訓練が待っています。3日間本当にお疲れ様でした。そしてこれからもがんばってください。
田舎の風景
今週は出張が続いています。まずは福岡、それから岡山で週末を過ごし、それから神戸に寄って大阪経由で東京へ、という、長い旅を1週間かけて行っています。
福岡では、お世話になっている会員の方の学校でアサーティブネスについてお話しする機会をいただきました。先生方がほとんどで、大変熱心にお話を聞いてくださいました。おりしもその夜は、博多でも有名な「大濠公園6000発の花火大会」でした。疲れていたのでホテルで休んでいましたが、テレビでの中継と外から聞こえてくる花火の音と合わせて、博多の花火を楽しみました。
さて翌日はその足で岡山へ。週末のお仕事を兼ねて実家の両親の元に戻っています。午前中に出発したので、夕方からの台風にぶつかることなく帰ってくることができました。
私の実家は、岡山駅からさらに南に1時間、海のそばの小さな町にあります。ローカル線の窓から見える田んぼは青々としていて、しばらくすると山と海のにおいがしてきます。懐かしい風景に近づくたびに、子ども時代の私も近づいてくるような錯覚にとらわれます。
ちなみに、私自身は18歳までほとんど電車に乗ることもなく、学習塾に通うこともなく、自由に育ちました。歩いて10分程度に海があり、夏は海で遊んで真っ黒になっていました。
子どもの頃泳いだ海は、今はもう、ありません。ビーチのあった場所には新しい港ができ、子どもたちの姿は消えて、コンクリートの建物が並んでいます。
でも不思議なことに、反対側の山側は20数年前とまったく変わっていません。私が通った保育園も小学校も、外見は古くなりましたが、あの時と変わらず今も子どもたちが大勢通っています。山に行くと、子どもの頃、ささ舟を作って流して遊んだ川や、かっぱが出るぞと大騒ぎした池も、今も変わらず残っています。
18歳で上京して、今では東京にいる時間のほうが長くなったにもかかわらず、実家に戻るとやっぱり自分は地方の人間だなあとつくづく感じてしまうのです。
今日は少しだけ息抜きをして、また始まる仕事の波の準備をすることにしましょう。
福岡では、お世話になっている会員の方の学校でアサーティブネスについてお話しする機会をいただきました。先生方がほとんどで、大変熱心にお話を聞いてくださいました。おりしもその夜は、博多でも有名な「大濠公園6000発の花火大会」でした。疲れていたのでホテルで休んでいましたが、テレビでの中継と外から聞こえてくる花火の音と合わせて、博多の花火を楽しみました。
さて翌日はその足で岡山へ。週末のお仕事を兼ねて実家の両親の元に戻っています。午前中に出発したので、夕方からの台風にぶつかることなく帰ってくることができました。
私の実家は、岡山駅からさらに南に1時間、海のそばの小さな町にあります。ローカル線の窓から見える田んぼは青々としていて、しばらくすると山と海のにおいがしてきます。懐かしい風景に近づくたびに、子ども時代の私も近づいてくるような錯覚にとらわれます。
ちなみに、私自身は18歳までほとんど電車に乗ることもなく、学習塾に通うこともなく、自由に育ちました。歩いて10分程度に海があり、夏は海で遊んで真っ黒になっていました。
子どもの頃泳いだ海は、今はもう、ありません。ビーチのあった場所には新しい港ができ、子どもたちの姿は消えて、コンクリートの建物が並んでいます。
でも不思議なことに、反対側の山側は20数年前とまったく変わっていません。私が通った保育園も小学校も、外見は古くなりましたが、あの時と変わらず今も子どもたちが大勢通っています。山に行くと、子どもの頃、ささ舟を作って流して遊んだ川や、かっぱが出るぞと大騒ぎした池も、今も変わらず残っています。
18歳で上京して、今では東京にいる時間のほうが長くなったにもかかわらず、実家に戻るとやっぱり自分は地方の人間だなあとつくづく感じてしまうのです。
今日は少しだけ息抜きをして、また始まる仕事の波の準備をすることにしましょう。