AJ代表日記

AJ代表 森田汐生のつぶやきを記します

さわやかな小学校

先週の22日に、ちょっと遠くまで出かけることがありました。徳島県の山間部にある、木屋平小学校という学校です。小学校と中学校合同で行われた「木屋平地区人権教育研究大会」で、「自分も相手も大切にしたコミュニケーション」というテーマで講演会を担当しました。

徳島空港から西へ車で1時間半。川沿いのくねくねした道を行き、山の峠を越え、やっとたどり着いたのは、開校3年目の小さな小学校と幼稚園でした。

扉を開けると木の匂いがぷーんとする、木造の小学校。ちょっと寒い体育館で、熱心にお話を聞いてくださる学校の先生方と、アサーティブネスについてのお話と簡単なデモンストレーションを行うことができました。

全校生徒がたった28名という小さなこの学校は、地域の人たちの様々な支援と一緒にありました。グラススキーに行ったり、農家の収穫の手伝いをしたり、地域の人たちの話を聞いたりしながら、子どもたちはたっぷり遊び、たっぷり学んでいる様子。

都会の大きな学校とは一味も二味も違う、手作りのこじんまりした様子に、自分の子どもの頃の体験を思い出して心が温かくなりました。

学校でのいじめを始めとする様々な問題がニュースでも取りざたされていますが、小さな学校ではよく目が行き届き、いわゆる“指導”の面での問題は少ないと聞きました。校長先生、教頭先生始め、若手の教師がそろっていて、皆さん和気あいあいとしている様子に、学校という現場で希望を見たような気持ちがしながら帰ることができました。

帰り道。小学校から徳島駅まで1時間半、それから高速バスに乗って今度は大阪まで2時間半。その日は、早朝に家を出て飛行機での旅でしたので、移動時間10時間で疲労困憊しましたが、とてもさわやかな気持ちですごした一日となりました。


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「首」を守る

11月半ばの声を聞いてから、急に気温が下がってきました。この時期は、一にも二にも、体調管理です。忙しい秋を乗り切れるよう、食事、睡眠、寒さ対策は欠かせません。

体の中でも「声」が商売道具である私にとっては、体の中でも「のど」をいかに守るかということが、今の時期の必須条件となります。年に一度は、全く声が出なくなることがあるので、それを防ぐために今から色々気をつけています。

私の体の弱い部分は、「くび」という場所。のど、足首、腰、などは特に弱いので、季節を問わずいつも暖かくするようにしています。

首を守るスカーフは必須、それから足首を守るレッグウォーマー、腰を守るハラマキなど、外からは見えませんが実はスーツの下でしっかりとガードをしているのです。

去年、友人から素敵なハラマキをプレゼントしていただいたこともあって、今年はカラフルでおしゃれなハラマキを手に入れました。スーツのパンツを腰の低いところではくようになってから、おなかを冷やさない工夫が必要となりました。

腰をかがめてもちょっと見にはハラマキと見えない、素敵な巻物。早朝家を出るときも、少しだけ楽しい気分で出られそうです。

「他者」との出会い

今年も母校の学生の授業が始まりました。授業といっても、「まちづくり」のテーマのもと、地域の人たちとしっかりコミュニケーションがとれることを学ぶ連続講座です。

大学によって学生のカラーが異なり、いつも大変面白いと思うのですが、今度の大学の特徴は「効率的に考えて最短距離を選ぶ」という学生たちばかり。経済学部や商学部が有名なここの大学の学生たちは、議論でもえてして、どうすれば効率的に問題解決ができるのかという視点が多いようです。

学生に限らず全体的に若い世代は、「いかにスマートに、効率的に、短い時間でやるか」という傾向が進んでいるようです。しかし、これで本当にいいのだろうかと私は疑問に思っています。

必要な情報はネットからすぐに引き出せる今の時代、学生たちは図書館に通うことなく、インターネットからぱっと情報収集して自分に必要な情報を取捨選択していきます。図書館で苦労して本を探し、目当ての情報を探し出すまで難解な本を読み進めるということは、もはや過去のこととなりました。

でも、そんなに簡単に答えは出るのでしょうか。社会のいろんな問題は、効率的にスマートには解決できないものばかり。特に人間関係は、人間の感情を扱っている限り自分がこうだといってすぐに答えが出るものではありません。

私が学生時代をすごしたのは、すでに20年も前のこととなります。
あのとき自分の葛藤する力を磨いてくれたのは、強烈な「他者」との出会いでした。

最初の「他者」は、障害を持つ友人たちでした。全く価値観が違い、文化も考え方も違う彼女たちに出会い、学生特有の理想や思想のお題目など、あっという間に吹き飛ばされてしまいました。頭で考えて答えが出るのではなく、命そのものと向き合いながら、生きることを生で体験しつつ手探りして答えを探し求めること。

あのとき人間関係を築くことに苦労したことが、後の自分の人間関係力を磨いてくれたと、本当に思います。その後、海外で過ごしたときも、「他者」と出会う強烈な経験をいくつもしました。

アサーティブトレーニングが体験をベースとしたトレーニングであることは大切なのですが、それもこれも、現実の他者との「通じなさ」「わからなさ」「理解できなさ」の葛藤があってこそのトレーニングです。

学生たちが現実の生活の中で、「他者」と出会い、葛藤し、「通じない体験」を超えて、それでも話していこうという希望を持ってくれることを願いながら、短い講座を楽しむことにしようと思います。