18歳から20歳へ。2年という年月は、この年齢の若い人たちをぐっと大人に近づけるのですね。彼らの変化の大きさに、私たち講師もちょっとびっくり。「大人になったねえ」と、しみじみ感動しておりました。
さて、集中講義の3日目に、私の古くからの友人であり障害を持つ人たちの解放運動を担ってきた、安積遊歩さんにお話をしていただく時間をとりました。

安積さんはご自身の体験を交えながら、多様性を認めることの大切さ、対等であるためには自分の本当の気持ちによく耳を傾ける必要があること、大人になることは我慢することではなくきちんとモノを言っていくことをあきらめないこと、などについて、熱く語ってくれました。
さて、安積さんのお話の中で、こんなくだりがありました。
「KY(空気が読めない)という言葉があるが、相手の気持ちを察したり場の空気を読んだりして対処できることは、一見とても“優しい”人に思えるかもしれない。しかし、周りにあわせるということは、実は自分に優しくないことではないか。そして長い目で見れば、自分に優しくなれないことは、他人にも優しくなれないことだ」と。
アサーティブネスは、自分の誠実な気持ちに気づいた上で、自分の「感じる力」や「考える力」、「行動する力」を大事にするところから始まります。
「KY」という尺度が結構大きな比重を占めているらしい今の大学生たちには、安積さんの言葉がかなり心に響いたようでした。感想を述べてもらう時間でも、自分を本当に大切にすることの意味にはっとした、などの感想がたくさんありました。
場の空気や相手の気持ちを察することも大切ですが、そのために自分が感じていることまでも消し去ってしまうと、それは自分にも相手にも誠実でなくなってしまうということ。
そんな安積さんのメッセージをちゃんと受けとめて、目をキラキラさせながら話してくれる学生たちを見ながら、社会に出た後もしっかりとがんばってほしいと心から願った3日間でした。