AJ代表日記

AJ代表 森田汐生のつぶやきを記します

感情も含めた対話を

ビジネスの場面で気持ちを伝えるのは難しいですね。そんな声をよく耳にします。

確かにビジネス上では、感情的な発言はご法度です。感情ではなく事実を的確に伝え、うまく相手を「説得」することが必要になる場合も多々あります。そこでは、プレゼンテーションの技術とか交渉術が必要になってきます。

ここで、コミュニケーションの「情報」を縦軸に、「感情」を横軸に考えてみましょう。

ビジネスシーンにおいての交渉やプレゼン技術としてのコミュニケーション能力は、<情報軸が高く感情軸が低い>という領域になります。

反対に、<情報軸が低く感情軸が高い>という領域は、「呑みニケーション」、ビジネスでのアフター5の時間です。仕事上では言えない愚痴や文句を酒の席で発散する。あるいは、仕事上では厳しく叱ったとしても、お酒が入ると「実はお前のことは期待しているんだよ」などと本音を話す。

日本の組織は、これまで以上の二つの領域をうまく使い分けていました。仕事上では堅い話をしても、仕事の後では本音の話になるということで、サラリーマンは上手にストレス発散をしてきたわけです。

しかしながら、この、<情報軸が低く感情軸が高い>アフター5の呑みニケーションの領域を、若い世代は避けるようになってきました。アフター5は自分の時間。会社の呑み会につきあって上司の愚痴を聞かされることに「ノー」を言って自分のプライベートに使いたい、あるいは家族と一緒にいたいという若手スタッフの話は、ロールプレイでよく出てくるものです。

終身雇用制が崩壊し人材が流動化するに従って、仕事は仕事、プライベートはプライベートという意識がますます高まってきました。そうなると、仕事中の堅い話だけではなく、仕事中に本音の話をする必要が出てきています。

社内メールが発達し、お互いに顔を見ながら話をすることがぐっと少なくなってきました。しかし客観的な事実確認はメールでコミュニケートすることは可能でも、「自分はどう思っているのか」という本音の意見については、やはりフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが大事なのではないかと私は思うのです。

アサーティブコミュニケーションは、<情報軸も感情軸も高い>領域です。アフター5ではなく、ビフォア5で、本音を含めた話し合いができること。そんな職場の関係を作ることが、結果として風通しのいい組織を作る第一歩になるのではないでしょうか。