ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、アメリカの社会心理学者のメラービアンは、コミュニケーションで、表情や態度、身振り・手振りなどが55%、声の調子や口調などが38%、そして言葉によって伝わるのはわずか7%だと言っています。
コミュニケーションには、ボディランゲージが9割以上を占めているわけですね。ですから、アサーティブに「何を伝えるか」も大事ですが、それを「どう伝えるか」については、色々と工夫ができそうです。
例えば、苦手な上司に対しても、「大切なことなので、ぜひ聞いていただけますか」と真摯にまっすぐ伝えてみる。立ったまま「これお願い」とぞんざいに頼んでいた部下への仕事の指示を、「これをこの期限でこんな形で出してほしいんだ」と、真横に座って同じ目線で話してみる。
それだけでも、ずいぶんと伝わり方は変わってくるでしょう。
ちなみに、私自身がボディランゲージについて、「なるほど」と痛感するのは、うちにいる犬とのコミュニケーションです(笑)。
犬は人間の言語はほとんど理解しませんので、言葉以上にボディランゲージが大きな意味を占めます。ボディランゲージといっても、単に身振り手振りをつけることではなく、こちらがどれくらい真剣な表情で伝えているか、ということです。
「ダメ!」ということを、攻撃的でもなく受身的でもなく伝えることを、犬を相手にやってみると、以外にできていない自分に気づかされます。
攻撃的になると犬はおびえるか反抗しますし、受身的になっては言うことを聞きません。作為的ではダブルメッセージとなり、理解しません。
大事なのは、真剣な顔をして、真剣な目をして、本当に真顔で、その場で「ダメ!」とはっきり伝えること。そうすると、ちゃんと伝わります。
ほめるときも、心から本気でほめます。そうすると犬も本当に嬉しがります。
犬とのこうした真剣勝負のボディランゲージが、私の日常生活でのコミュニケーションにいい影響を与えてくれているのかも、と、ちょっと最近考えています。