さて、この『Difficult Conversation』の本、「日本語版へのメッセージ」は、来月お届けする『アサーティブらいふ』に全文ご紹介していますが、ここで少しだけ書くことにします。
これまでの彼女の本が、「アサーティブなコミュニケーションそのもの」を取り上げているとすれば、今回は「二人が向き合うときの力関係をアサーティブに取り扱うこと」を取り上げています。
力関係とは、パワーダイナミクスのことです。
二人の人間が向き合うとき、否が応でも二人の立場や力関係が会話に影響を与えます。年齢が上、下、性別が男、女、障害の有無、経験の差、言葉を持つのか持たないのか、社会的立場や役割や文化的な違いを含め、多くの場合力関係が人間関係に影響を与えているものです。
その際に、相手を「男」「女」「課長」「部下」「学生」「日本人」「経験年数が数十年の大先輩」として見ることだけにとらわれることなく、人として、一人の人間として相手と対等に接するためには、何よりも自分自身がこの状況についてどのように感じているのか、相手に望む具体的な変化は何かということに、しっかりと向き合わなければなりません。
相手に対して攻撃的になることなく、自信を持って、明確さと相手への思いやりをもって、かつ人間関係を壊すことなく率直な態度で、難しい課題にチャレンジすることを、彼女は豊富な事例でもって説明しています。
具体的には、
職場の上下関係を上手に対処する
誰かの態度についてまっすぐコメントする
愛する人と繊細な話題について話し合う
自分が居心地悪いと感じている状況についてきちんと話す
などが取り上げられています。
発売は、アン・ディクソンの来日に合わせた1月末です。
ぜひとも、力関係を扱うアサーティブネスの最新理論に触れてみてください。
